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国前寺(広島県広島市) [寺/神社]

広島駅北口よりひたすら直進で10分くらい歩いた、気持ち小高いところに国前寺がある。原爆の爆風で、山門、本堂、庫裏といった建造物は一部被害を受けたが、江戸当時の姿のまま現存している。

1340年に日蓮の弟子である日像が、尾長山の麓で草庵を営んでいた暁忍と出会い、その時暁忍が日像に師事し、寺を開基したと言われている。
江戸時代には、広島藩主浅野光晃とその正室満姫の菩提寺となり、浅野家の菩提寺である国泰寺の「国」と満姫の生家前田家の「前」から国前寺と改称した。
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山門は三間一戸の二階建仁王門。
天保11年(1840)の建築。不動院の山門に似ている。不動院を数分前に見ただけに、なお更である。
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重層部(2階)が白塗籠の本堂。1671年の建築。
一見、近世城郭建築風で、本堂というより本丸御殿といった感じ。2006年に解体修築が終わったばかりなので、白色が非常に美しい。江戸期の建築は、木鼻や軒、小壁等にこれでもかってくらい彫刻を入れ、技術を見せ付ける自己満足なものが多いのだが、白塗籠だとシンプルで潔い。
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本堂の右側にある庫裏。本堂と同時期に作られたと伝わる。
こちらは、1991年に解体修築が行われた。市内でこれだけの庫裏が残っているのはここだけではないだろうか。
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本堂と庫裏の2ショット。近世期のほぼ同時期に作られた本堂と庫裏のセットは、広島では非常に珍しい。                                 
本堂の前の石灯篭には1671年の銘があり、本堂とともに作られたもの。
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大黒天。
二葉山山麓七福神の一つ。
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明治39年に再建された袴付鐘楼。
国前寺には、妖怪物語で有名な「稲生物怪録」の主人公である稲生平太郎が、妖怪大将である山本五郎左衛門からもらった木槌が納められている。
木槌は1月7日の稲生祭のみ開帳され、見ることができる。さすがになかなか見れないが、いつか機会を得て見てみたいものだ。
ちなみに稲生平太郎は実在じた人物で、広島藩の支藩である三次藩の藩士であった。当時は三好藩が廃藩となり、広島藩に合併した頃で、広島藩へ勤めるにあたって、田舎モノ扱いされない為に丹力が備わっていることをアピールしたかったのだろう。
「物語や木槌って作りモンだろ?」ってヤボな発言は無しだぜ。

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